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- リソースの使用がお粗末 – 上記の発言に対して多数の方は「まさか」と驚くに違いない。しかし先端技術を利用するだけは「発達」の兆候ではない。こうした技術や科学の進歩はあまりにも輝かしいから、もう少し自然に密着している人間らしい立場を見失う事も不思議ではないが、今こそまで築き上げた文明の力を発揮する所だ。 健康と統合医療 先ず、健康に関してWHO(世界保健機関)の憲章前文では「完全な肉体的、精神的及び社会的福祉の状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。」(“Health
is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the
absence of disease or infirmity.”)と定義されている。つまり、バランスが取れたら状態を指して要る。そのバランスが失われた時、全ての側面から取り戻す努力が必要だ。 リソース ― 人材、予算、知的財産 数多くの大病院にそれこそ多数の医師が勤めている。予約があるのに長時間に待たされた挙句の果てに実際の診察/治療の時間は僅かである事実は医師の数が足りない発展途上国と大差がないように見受ける。
「診察」の概念も流れ作業と勘違いされているかもしれない。辞書によれば「【診】: {動}みる。みおとしのないようにすみずみまでみて、その事がらについて判断を下す。よくみる。」がある。だが何かを「よく」みたいならば、それなりの時間をかけることが必要だ。現在の状況は異なっても、且つで日本の医療に強い影響を及ぼしたドイツでは「外来診療」を “Sprechstunde” と言う。直訳では「話す時間」です。「財源不足」に悩まされている日本に於いても即検査やハイテックの駆使に走る事を一旦後回しにして、再びこの「良く診る、ゆっくり話す時間」の原点に戻るとよい。時間を掛けて良く診る事は殆どの伝統医療の一つの特徴でもある。 又、上記に「小児科」と言う例を上げた西洋医学領域は多数の「専門分野」に分けられ、そして更に細分化する傾向がまだまだ続く。「専門家」がいることは当然に頼もしいと必要ですが、専門の事しかしないなら視野が大変狭くなり、冒頭に記載したWHOによる健康の定義に基づく保健診療は難しくなる。ある患者の実話によると「新生児の孫が風邪ひいたらしいから開業小児科に連れたが、そこで新生児を診察できないから、大病院に行くように言われた。」 経験と「勘」対EBM、技術的なリソース
情報及びコミュニケーション 歴史的背景の前に日本に於いて医者-患者の独特の関係を築いたが、その時代の終止に向かっている気配もある。医者は基本的「職人」であるにも拘わらず、「医者様」と呼ばれる 一人の患者に多数種の薬を処方されるのも一般的だが、それぞれの薬品が認可されるために行われる臨床試験において殆どの場合一種の薬しか検討されない。薬物相互作用に関して2種、多くて3種まで調べられる。同時に8種や10種、場合によって異なる医療機関に類似の薬を処方される患者においてこの独特の組み合わせはこの患者に於いて本当に安全かどうか誰も知らない!先進国が目指しているEBM
(evidence based medicine) の理にはかなっていない。
結語 現代医学の領域に於いて目覚しい進歩が続き、20年前に夢にも想像できなかった技術で今まで不可能と思われたものを可能にするつつある。しかし、同時に進む「専門化」によって視野が極めて狭い「専門馬鹿」も増えている。受診すると臓器や病症ごとに取り扱われ、医療体制は機械化して冷たくなって来た。 一方、世界中のどの文明で、どの時代にもあった包括的な医療体制は局所のみではなくて、人間全体を見る温かいものだ。緊急事態や診断技術などの分野には現代医学の代わりにはなれないが、これらの伝統的な手段は国の財源不足の解消に貢献できる上に国民の知的財産でもある。健康管理は完全に専門家に任せるべきではない。医療従事者の第一の使命は患者を病気から守って、そして病気に掛かった場合出来る限り早くまた自立させることだ。残念ながらこの「理想」は今の時代に「利益」の信念に置き換えられる傾向ある。 日本において東洋医学1300年の歴史あるので、日本は本来この分野で世界のリーダーでもあるべきだが、情報発信地として全くと言えるほど機能していない。上記のWHOが発行の本は日本語に翻訳されているが、WHOの正式のホームページに日本語翻が記載されていない。他の言語はある。中国は世界的レベルで東洋医学思想を支配している。日本独自の業績でさえ海外では当然のように中国の発想だと思われることが多い。そして、伝統医学と保険の問題や科学的な研究等などに関しても日本はアメリカを真似てしまうことが目立っている。 それでも日本は先進国といえるでしょうか。 |
Women and wine make
kingdoms fall,But study does no harm at all. (Song dynasty, 960-1279) |